年末調整とは
会社(事業者)は、1年の最後の給料などを従業員に支払う際に、毎月徴収してきた源泉所得税の合計額と、給料や賞与のその年の総額に対する正規の税額とを比較して、その過不足額を精算する手続きをします。この手続きが年末調整です。毎月の源泉所得税は正しい税法上の算出法に基づいて給与所得からさっ引かれているわけですから、その合計額がそのままその年の正規の税総額となるはずなのに、なぜ過不足が生じてくるのでしょう。別の言い方をすると、なぜ年末調整が必要となるのでしょう。
これは、毎月の源泉所得税を計算するもとになっている源泉所得税表が原因です。この表に基づいて毎月給料から源泉徴収され、翌月の10日までに会社が国に代わって徴収した税額が税務署に納付されることになっているのですが、そもそも源泉徴収税表の数値自体は、給与者の所得が年間を通じて変動がないことを前提にしたものになっています。ところが、実際には、年金を通じて、給与者の所得は、残業代の多少や、結婚、出産などによる扶養親族の異動などで月々変動しているのが普通です。こうして、変動がないことを前提として徴収してきた毎月の源泉所得税の総額と、毎月の変動を正しく計算した税総額とに間に乖離が生じることになります。この乖離から生じる過不足額を年末に調整することで正しい税額を納めてもらおういう制度が年末調整という制度なのです。
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